ホルマリン問題

真珠養殖会社のアコヤ貝が大量死するという事件からからはじまったホルマリン問題は当時、生産高日本一のフグ養殖を誇っていた熊本県の養殖業に深刻な打撃と猛省をうながしました。
御所浦町では生産高で1/10に減少するなど廃業する業者もあとをたちませんでした。

当時はホルマリンぬきの養殖技術が未確立であり、「赤信号、みんなで渡れば恐くない」の同業者間の意識があった事を認めないわけにはいけません。

ホルマリンについて

ホルマリンはホルムアルデヒドの37%水溶液で生物標本の保存剤として皆さんもよくご存知だと思います。

ホルムアルデヒドは発ガン性が指摘されており、最近では「シックハウス症候群」の原因溶剤としても取りあげられるなど人体に及ぼす害も大きい事から劇物に指定され、厳重な管理が必要とされています。

薬剤としてのホルマリンは細菌、真菌(いわゆるカビ)、ウイルスに有効で価格も安いことからトラフグの大敵であるえら虫を駆除する特効薬として少なくない養殖業者がを使用しているのではないかと言われています。

養殖におけるホルマリン使用に関しては法律による規制については紆余曲折があり、水産庁からの通達(1980〜2000まで5回)として「魚介類に薬剤としてホルマリンを使うことを極力避ける事」や「卵や稚魚には例外的に使うことを認め」るものでした。その後、2000年2月の通達で「全面使用禁止」となっているものです。





「熊本県トラフグ養殖マニュアル」
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